子供が遊びに行っている間などで、子供の位置情報を確認したり、子供とすぐに連絡を取るためにSIMフリーのキッズスマートウォッチを渡しているご家庭が増えています。
遊んでいる最中にスマホやGPS端末を持ち歩くのは嫌だなー!
常に走り回っているわんぱくな年代の子供には、身につけておけるキッズスマートウォッチが良いよね!
スマートウォッチの代表格としてApple Watchが有名ですが、子供向けの見守り用デバイスとして使用できるのでしょうか。
この記事では、Apple Watchを子供に持たせて見守り用キッズスマートウォッチにする方法を紹介します。
Apple Watchを子供の見守り用に使うには「ファミリー共有設定」
2023年時点では、Apple Watchに子供向け専用のモデルは用意されていません。
そのためApple Watchを子供の見守り用として使うには、通常のApple Watchを子供用のバンドに交換し、ファミリー共有設定で保護者のApple IDと紐付けることにより、iPhoneを持っていない子供でもApple Watchを使うことができるようになります。
ファミリー共有設定で子供にもたせてるApple Watchとペアリングすることで位置情報の確認などができるのね!
iPhoneのファミリー共有機能とは、家族のApple IDを紐付け可能となる機能です。
ファミリー共有機能では最大5人までリンクさせることが可能であり、有料アプリやiCloud+、写真などを共有できます。
また、子供の見守り用としても以下のような操作が可能となります。
- 「承認と購入のリクエスト」で勝手な課金やアプリのダウンロードを防ぐ
- 「探す」アプリで位置情報を共有できる
- 「スクリーンタイム」をリモート操作できる
ただ、Apple Watchをファミリー共有する場合は「ウォッチナンバープラン」への加入が必須だよ!
ファミリー共有するにはauの「ウォッチナンバープラン」への加入が必要
Apple Watchをファミリー共有するには、auのウォッチナンバープランへ加入する必要があります。
ウォッチナンバープランに加入することで、Apple Watch単体で通話やGPSなどが使用可能になるということです。
ウォッチナンバーの詳細は、以下のようになっています。
月額 | 385円(税込) |
データ容量 | 250MB |
音声通話料金 | 22円/30秒 |
イメージ的には、格安プランに加入して利用する形となります。
そのため、ウォッチナンバープランに加入するためには、Wi-FiモデルではなくセルラーモデルのApple Watchを購入しなければなりません。
なお、au回線を契約していない人でも契約できるサービスで、個別に電話番号が付与される形となり、同一の電話番号を使うナンバーシェアとしても1台使用できます。
もちろん、契約台数によって各々月額料金の負担が必要となりますが、決して高い金額ではありません。
他にも、au Wi-Fi SPOTに別途申し込まずに利用できるため、場所によってはセルラーではなくWi-Fiによる使用も可能です。
よって、子供の安全を考えればぜひとも加入したいプランとなっています。
Apple Watchを子供の見守り用に使う便利な機能・できること
Apple Watchを、子供の見守り用スマートウォッチとして利用する場合、以下のような機能を活用できます。
各機能の詳細は、以下のとおりです。
通話やメッセージ機能
セルラーモデルのApple Watchの場合、近くにスマートフォンが無くてもApple Watch単体で通話やメッセージのやりとりが可能です。
子供にまだスマートフォンを持たせたくないものの、安全を考えていつでも通話できる状態を整えたい場合、Apple Watchは最適な選択肢です。
また、Apple Watchの場合はディスプレイ部が比較的大きいため、メッセージも見やすいメリットがあります。
詳細なメッセージは送信できないものの、絵文字が返信できるため安否確認にも活用可能です。
位置情報の確認や登録地への出入りで通知
Apple WatchにはGPS機能があり、位置情報も容易に把握できる点は大きなメリットです。
Apple Watchの人を探すアプリを使用することで、位置情報や自分の現在地からの距離を確認可能です。
さらに、移動履歴も容易に把握できるため、子供がどのような行動をとっているのかを把握でき、もし事件に巻き込まれた場合でも容易に現在地を把握できるので安心できます。
他にも、特定のスポットを登録して、そのスポットに出入りした場合は通知させる仕組みとなっており、出入り禁止にした場所に入ったかどうかをリアルタイムで監視できます。
スクールタイムの設定
Apple Watchは、スマートフォンほどではないものの、様々なアプリを使えるのでとても便利です。
Apple Watchで遊べるゲームも多く存在しますが、子供にApple Watchを与えたために授業中にゲームに没頭してしまうなどの可能性は否定できません。
親としては、子供の安全を確認する機能以外は、ある程度制限したくなるものです。
そこで、便利な機能としてスクールタイム機能があります。
スクールタイム機能を使用すれば、子供のApple Watch をスケジュールに従って、使用を制限可能です。
また、集中力を高めたい場合などにもスクールタイムは活用できます。
あまり多くの制限をかけると、子供がApple Watchを装着したがらなくなる可能性がありますが、スクールタイムは使い方次第で非常に便利な機能と言えます。
緊急SOSの連絡
もし子供が事件に巻き込まれた場合、とっさに連絡を取ろうとするのは意外と大変なものです。
特に、冷静ではいられない状況において、普段行なえる行動もすぐに対応できない可能性もあります。
そこで、Apple Watch では緊急SOS機能が実装されており、Apple Watch のサイドボタンを長押して、表示された緊急電話スライダを操作すれば、簡単に警察や海上保安庁、消防署、事前に登録した連絡先などに連絡できます。
これにより、緊急時により確実に連絡できる点が魅力的です。
Apple Watchを子供の見守り用に使う際の注意点
Apple Watchを子供の見守り用に使用する場合、注意すべきポイントがあります。
特に注意しなければならないのは、以下の5点です。
各注意点について、詳しく解説します。
親がiPhoneユーザーに必要がある
Apple Watchは、iPhoneとペアリングしなくても以下のような機能を使用できます。
- ミュージックの再生
- ポッドキャストの再生
- オーディオブックの再生
- ボイスメモの録音や再生
- 交通系ICカードの使用
- 学生証の使用
- 人を探す、デバイスを探す、持ち物を探す機能の使用
ただし、子供にApple Watchを使用させることを目的にファミリー共有設定する場合、iPhoneが必要となります。
ファミリー共有設定にはウォッチナンバープランへの加入が必要となり、auである必要はないものの、iPhoneが必要となる点には注意が必要です。
Apple WatchはGPS+Cellularモデル
Apple Watchには、デバイス単体で通信や通話が可能なセルラーモデルと、Wi-Fiモデルが存在します。
子供の見守り用としてApple Watchを導入するためには、GPS+Cellularモデルである必要があります。
GPS機能も非常に重要となり、位置情報が把握できないと見守り用のApple Watchとしての効果が大きく失われるので、注意してください。
Apple Watchはseries4以降
Apple Watchは、ほぼ毎年のように新作を発表しています。
2018年に発表されたseries4では、新しい加速度センサーとジャイロスコープが搭載されました。
これにより、転倒を検知できるようになったことで、事故と思われる転倒を検知した場合はアラートを表示、もし反応がない場合は自動的に緊急通報が発信される仕組みとなっています。
以上のように、series4になり格段と安全性に関する機能が向上しましたが、ファミリー共有機能が使用できるのもseries4以降です。
よって、子供の見守り向けに使用するのであればseries4以降を購入してください。
未成年のウォッチナンバープランの加入は店舗での契約
携帯キャリアの契約は、最近ではオンライン上で行なうのが一般的になりつつあります。
ただし、子供の見守り用のためにウォッチナンバープランを契約したい場合、未成年であるため店舗まで出向いて契約しなければなりません。
また、契約時の事務手数料として3,000円かかるため、準備が必要です。
Apple PayやLINEが使えない
子供になるべく現金を持たせると、危険な目に遭う可能性があります。
そこで、現金ではなくApple Payを使用させたいというケースもあるでしょう。
ただし、ファミリーメンバー向けにApple Watchを設定すると、ウォレットと連携するApple Payは利用できません。
また、コミュニケーションツールとしてLINEを使うケースもありますが、LINEもファミリーメンバー向けに設定していると使用できないため注意してください。
Apple Watchを子供の見守りに使う手順
Apple Watchを子供の見守りに使うための手順として、以下に対応しなければなりません。
- iPhoneを用意(現在使用していればそれでOK)
- series4以降の2. GPS+CellularモデルのApple Watchを用意(子供サイズのバンドも用意)
- auショップで申し込み
- ファミリー共有設定
始めに、ファミリー共有機能を設定するためのデバイスとして、iPhoneの準備が必要です。
なお、iPhoneは子供名義である必要はなく、持たせたい親のものを使用する形となります。
また、すでにiPhoneを保有している方であれば、別途用意する必要がありません。
次に、子どもに持たせるためのApple Watchの準備が必要です。
なお、ウォッチナンバープランはGPS+Cellularモデルでしか加入できないので、必ずGPS+Cellularモデルを選択してください。
なお、Appleストアや家電量販店で新品として販売されているApple Watchであれば、series4以降であるため問題なく見守り用として使用できます。
ただし、通常サイズでは子供が着用しても大きすぎるため、子供サイズのバンドも用意しましょう。
Apple Watchを準備したら、auショップを訪問してウォッチナンバープランへ加入してください。
この際に、事務手数料3,000円とともに、以下の書類などが必要です。
- 親権者同意書/フィルタリングサービス申出書
- 親権者本人の確認書類
ウォッチナンバープランへの加入まで完了したら、iPhoneでの設定画面を開き、自分の名前をタップします。
そして、ファミリー共有→ファミリーを設定をタップして、画面上の案内に従ってファミリー共有グループを設定し、家族に参加を依頼すれば設定完了です。
Apple Watchを子供の見守り使うのはこんな人におすすめ
Apple Watchを子供の見守り使う場合、Apple Watchが余っている人や親がiPhoneユーザーが特におすすめです。
これにより、ウォッチナンバープランへの加入が必要となりますが、安い費用で見守り用デバイスを導入できます。
また、Apple Watchは各種ヘルスケア機能なども充実しており、緊急電話などの機能にも優れているため、より安全性を担保したい方にも向いています。
よくある質問
ここでは、Apple Watchを子供の見守り使う場合に発生するよくある質問を紹介します。
まとめ
子供の見守り用デバイスとして、Apple Watchは最適な選択肢の一つとなります。
デザイン性にも優れており、特にiPhoneユーザーであれば比較的安価に見守り用デバイスとして採用できるメリットもあります。
今回紹介したポイントを重視して、Apple Watchを子供に持たせて安全な生活を送りたいものです。
コメント